「『君死にたまふことなかれ』百年 朗読劇と音楽の夕べ」を開催しました。 |
当倶楽部が平成9年に誕生し、翌年より晶子の命日5月29日の白桜忌を中心とした期間に、晶子研究や顕彰にとりくんでいるグループや関係団体のご協力を得ながら「晶子フォーラム」を開催しており、今年で第7回目を迎えました。
本年は、発表されて100年という節目の年を迎える「君死にたまふことなかれ」をメインテーマに、例年のような講演形式ではなく朗読劇と音楽によって晶子を偲びました。
また、堺市立文化館ギャラリーにおける「書道・華道・絵画で表現する晶子の姿」や、晶子ゆかりの地などを訪ねる「晶子歌碑と歴史文学ツアー」も開催しました。 |
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【朗読劇と音楽の夕べ】 |
[とき]平成16年5月29日(土)
[ところ]サンスクエア堺B棟ホール
[第1部]
『 朗読劇“永遠なる晶子”〜劇団「あめんぼ座」公演〜 』
近代の夜明けを彩った偉大な芸術家としての晶子、また女として、妻として、母として、激しくおおらかに生き抜いた類のない生活者だった晶子の一生を、「君死にたまふことなかれ」をはじめ、数々の詩歌の朗唱とドラマを織り交ぜて公演していただきました。
[第2部]
『 晶子をうたう(作詩・与謝野晶子) 』
晶子の母校である泉陽高校の現役高校生、卒業生、堺で活動するコーラスグループなどが晶子の作詩による合唱曲を熱く歌いあげ、フィナーレでは、総勢約110名による混声合唱と、泉陽高校卒業生である宮崎剛さんと石若雅弥さんの二台のピアノによって、会場全体が感動で包まれました。
1.混声合唱 大阪府立泉陽高等学校音楽部
混声合唱組曲「歌はどうして作る」より(委嘱初演)
「U.宇宙と私」「V.歌はどうして作る」
2.女声合唱 泉陽なでしこコーラス
「海こひし」「『みだれ髪』より」「住の江や」「子供の踊り」
3. 女声合唱 ボーチェ・コン・カローレ
「渋谷にて」「ミュンヘンの宿」「小鳥の巣」
女声合唱組曲「巴里初夏」より「パリなる」
4. フィナーレ 『君死にたまふことなかれ』〜二台のピアノと混声合唱のための〜
指揮:宮崎剛 ピアノ:宮崎剛、石若雅弥
合唱:泉陽高校音楽部、泉陽なでしこコーラス、ボーチェ・コン・カローレ、個人参加
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[参加者の声] |
・ 晶子さんの魂に触れ、感動させられました。堺を中心に、こんなにも多くの方達の手で文化が受け継がれ、伝統が生き続けていることに驚きました。
・ 堺人として、日本人として、晶子の心をいつまでも大切にしたいと思いました。
・ 毎日の仕事で心に潤いがなかったのですが、感動させてもらい心の洗濯ができました。
・ フィナーレのコーラスは「感動しました!」の一言に尽きます。
・ 初めての参加で、大変心に残る朗読と合唱に接し、良い日となりました。 |